膝の痛みは多くの人にとっての悩みの一つですが、「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまってはいけません。
膝の痛みには原因があり、その本当の原因を見極め正しい方法で治療を行うことが大切です。
今回は、膝内側の痛みの原因を2種類に分け、その対処法についてお伝えしていきます。
◇「骨」による痛みと「筋」による痛み
膝の痛みには、大きく二種類があります。
軟骨のすり減りや半月板の損傷など、「骨」に含まれる部分の欠損によって起きる痛みが一つ。
膝内側の筋肉やその間を通る神経など、「筋」にまつわる部分の損傷で起きる痛みがもう一つです。
自分がどちらの分類に含まれるのかについてはさまざまな見極め方がありますが、ここでは脚の形に基づいた方法についてご紹介します。
◇O脚なら「骨」、X脚なら「筋」
見極めるためには、O脚とX脚という二つの脚の形の違いについて知る必要があります。
一つ目は、O脚です。
両足を揃えて立った時に、膝が離れて脚全体がOの形になるものをO脚と言います。
O脚の人は膝を支える上下の骨が外側に向いているため、膝内側のところで骨と骨が衝突しやすく、軟骨のすり減りや半月板の損傷を起こしやすいのです。
そのため、膝内側では「骨」による痛みが起こりやすいと言えます。
二つ目が、X脚です。
こちらはさっきとは逆で、両足を揃えた時に膝がぶつかり、内股と言われる場合のものをX脚と言います。
X脚の人は、膝上下の骨が内側に向いており骨と骨とが衝突を起こす可能性は低いのですが、膝の内側が常に突っ張った状態になり、鵞足と呼ばれる膝内側の筋肉が集まった部分やその周りの神経を痛めやすいのです。
そのため、膝内側で起こる痛みは「筋」による痛みが多いと言えます。
◇対処法
以上の内容から、皆さんの膝内側の痛みが「骨」によるものか「筋」によるものかがある程度わかったかと思います。
「骨」による痛みの可能性が高いという場合には、脚の形の矯正や場合によっては捻挫治療のための手術を行う必要があるかもしれないので早めに治療院に行くことがおすすめです。
一方、「筋」による痛みの可能性が大きいと思ったら治療院での治療も一つですが、ストレッチという方法もあります。
仰向けに寝て膝を曲げ、足をもう片方の膝の上に載せ、膝内側の筋肉を伸ばしていくストレッチは有効です。
他にも、立った状態で椅子の上に足を載せ、膝の裏側を伸ばす方法などもあります。
ネットでストレッチ方法の動画が掲載されているものもありますので、以上の二つのストレッチ内容に関しては動画を見ながら行ってみてください。
痛みの本当の原因を知り、正しい治療法を行うようにしましょう。